2024/10/17 16:19
さて、ずいぶんと間が空いてしまいまして申し訳ありません。該当の書籍は、現在も引き続き探索中です。
↑こちらは湾仔(ワンチャイ)の利東街(リットンストリート)の中秋節デコレーションの様子です。
前回までのあらすじ
『粤菜精粋』という書籍を探しています。
わかっている情報は2つ。
書籍のタイトルと、30年ほど前に発行された本であること。
古書店で探すことが多いため、せめて本の表紙やサイズが知りたい…。インターネットで検索してみたけどそれらしい情報は見つからなかったので、
次は図書館に行ってみよう!
というところまでレポートしていました。
香港の図書館に行ってみる
日本で書籍を探すときはどうするだろう?
そう考えて思いついたのが、図書館へ行ってみることでした。
店主、この当時まだ香港移住3ヶ月目。
まだまだ図書館を日常に使うほどはこちらの生活に慣れておらず。
図書館、どんな感じ?どこにあるの??
脳内は「?」マークでいっぱいです。
試しにGoogleマップで「library」と検索すると、結構たくさんヒットしました。
お、うちの近くにもあるぞ…!やった!!
行ってみよう!!
ということで、地元の図書館に行ってみることに。
香港の図書館は日本の図書館と似た雰囲気
図書館は、ビルの中の1フロアにありました。
どうも、図書館、運動場、役所など公共の施設がひとつのオフィスビル内にあるようですね。土地代が高い香港らしい設置のされ方です。
とはいえ、中は結構広い!
入場ゲートをくぐると、読書用のソファスペース、デスクと椅子、新聞ラックなどの設備がならび、奥の方には子どもむけのレクリエーションルームもあります。
雰囲気は日本の公共図書館とほぼ同じ!
ドキドキしながら入場ゲートをくぐった店主も一安心です。
ほぼ同じということは、きっとあるはず『所蔵本検索用PC』!
いくつか並ぶPCを覗いてみると、やはりありました。
よしよし、これで検索するときっとなにかヒントが見つかるはずです!
PCで検索する時にぶち当たる、大きな壁
日本の図書館で書籍の検索をする時は、OPAC(Online Public Access Catalog)を使いますよね。香港図書館のPCにも、同じような検索システムが入っているようでした。(良かった〜!)
店主、まだまだ中国語の知識は十分ではありませんが、香港で使われている文字は繁体字なので文字を見ればなんとなく意味がわかる言葉も多いもの。
「圖書館目録」という文字が検索システムっぽい!とクリックし、さっそく書名検索をしようと意気込みました。
……
ん?
これ,漢字ってどうやって入力したら良いのかしら??
そう、香港で使われているPCは、あたり前ですが、中国語入力のキーボードです。
普段はiPhoneの手書き入力で広東語を入力していた店主。中国語入力のキーボードをさわったのは、これが初めてでした。
ガーン…… …
PCを目の前にして、文字が入力できないとは!!!
英語入力には変えられるけど、アルファベットが入力できても意味がない!!
たかだかPCに文字を入力する、たったそれだけのことにも壁ができてしまう。
これぞまさしく海外移住者のぶち当たる壁ですね…
しばし呆然としていましたが、こんなところで諦めてはいられません。
日本語入力に変えるなど、何か他の方法がないかとあちこちクリックしてみた結果、PCキーボードにも手書き入力モードがあることを発見しました!
良かった…
かくして、手書き入力モードで、無事に書籍タイトルを入力することができたのでした。
(マウスでちまちま書いて入力…『粤』の字が難しいのなんの笑)
図書館システムでの検索の結果…
無事に書籍タイトルを入力し、ドキドキわくわくしながら「檢索」をクリックしました。
カチッ(クリック音)
(…検索中…)
(ドキドキわくわく)
パッ(表示された!)
……………あれっ!!!
??
表示された結果は、なんと「該当なし」。
このタイトルの本はありません、ということでした。
えーーーーー!!そんなことある?
たとえ30年前だとしても、正規に出版された本だったらなにかしらの情報はあるもんじゃないかしら??タイトルが間違っているのかなぁ…!似た名前の本もないのかなー!!
きっと図書館の検索システムなら、なんらかの情報を得ることができるだろうと思っていたのでがっかりしてしまいました。
諦めきれずに、まじまじと画面をみる店主。
なにか違うキーワードで検索したらヒットするとかあるかな…と考えていると、どうやらこの検索は「この図書館の所蔵本から探す」という検索方法だったようでした。
少なくともこの図書館には無いよ、ということ。
もしかしたら他の図書館にはあるかもしれないのですが、それは調べることができないようでした。
うーん、さっそく手詰まりになっちゃったぞ。
とりあえず地元の図書館にないということはわかったから、他の図書館の情報も調べてみよう。もしかして、ウェブサイトにいけば、外からでも検索できるかもしれないな。
ということで、今回も探している本には出会えず。
地元の図書館にもなさそうということがわかり、すごすごと帰ってまいりました。
図書館で探す策が消えてしまって次はどうしようかと考えていた時、とある出会いがありました。
次回は、その出会いについてお届けいたします。
あれこれ四苦八苦していますが、「本を探す」という行動を通じて香港の街を知ることが出来ていて、店主はとても楽しんでいます。
次回も乞うご期待です。